3月16日(金)、CREATIVE SPORTS LAB COMMUNITY NIGHT 003「特別ワークショップ:システム×デザイン思考で横浜をスポーツで盛り上げるプロジェクトを創る」を開催しました。
前回に引き続き、慶応SDM 研究科特任講師の富田欣和先生を講師にお招きし、「システム×デザイン思考」という問題解決のための思考法を体感しながら学ぶ特別ワークショップです。
まず始めに、ワークを行う上で参考にできる「現存するスポーツに関わるテクノロジー」を知るために、カシオ計算機株式会社から、ゴルフ用ウェアラブルデバイスとGPS内蔵スマートウォッチを紹介していただきました。
ゴルフ用ウェアラブルデバイスは腰に装着し体幹の動きを計測すると、スイングスピードや身体の位置・動きをアプリで視覚化してくれるというゴルフ上達のためのツールです。体幹を計測し、ビジュアライズするという方法は野球のバットスイングやラケットを使うスポーツの上達にも応用が可能で、先日はフルマラソンでの計測実験も行なったそう。プレーヤーだけでなく指導者のための開発が期待されています。
GPS内蔵ウォッチは電波がなくても位置・標高をトラッキングできるウェアラブルデバイスです。文字盤には時計だけでなく地図やトラッキング情報、コンパス、気圧、高度等アウトドアで必要な情報を映すことができます。同じデバイスを持つ仲間とコミュニケーションができたり、専用アプリをつかって個人の位置や好みに合わせた「今欲しい情報」を手元に収めることができます。
既に製品化されたテクノロジーについて知り、アイスブレイクを行なったあとは、いよいよワーキングに入ります。
まずは前回も作成したValue Graph(バリューグラフ)をチームに分かれて作成しました。起点となるテーマは、「スポーツ×テクノロジー」。そこから、いかに横浜の街を盛り上げていくかを考えます。問題提起と代替案を出し合い、繋げていくことで、上位目的とそれを達成するためのアイデアを詰めていきます。
前回は大きな紙にバリューグラフを書き出し、目的を可視化することまでを行ないましたが、今回はもう一歩進み、目的に即した物事の価値・機能・コンセプトが結びついたアイデアを「試してみる」ことに挑戦しました。
「プロトタイピング」と呼ばれるこの段階。業界によってその定義は異なるそうですが、今回はテーブルにあるもの、回りにいる人の協力だけで即席のプロトタイピングを行ないました。アイデアを一度外に出して誰かに試してもらうことで、仮説だった価値の検証や新たな気づきを得ることができます。例えば、「その人の機嫌が表示されるデバイス」のつもりでポストイットに書いた気分メーターを一人ひとりに貼り付けたチームでは、パッと見たときに文字だと分かりづらく、外国の人には読めないということに気付き、スマイルマークに変更するなどの工夫が生まれていました。ほぼ道具がない状態でしたが、各チーム限られた時間の中で頭をひねり、一旦試してみる、事の難しさと楽しさを味わえたのではないでしょうか。
富田先生はワークショップ中、「プロトタイピングにはお金や時間をできるだけかけないで。失敗しても大丈夫、そのぶん学びがあり、次につながります。」と強調されていました。たしかに、行き詰った会議や企画書の中だけでは実感できないことは、たくさんあります。手を動かし、頭の別の部分を使ってみることは、既存のアイデアのブレークスルーにきっと貢献できるはずです。
参加者の方からもプロトタイピングとその基本的なスタンスについて、「感心しました」「実際の仕事に使ってみたい」との声がたくさん聞かれました。短い時間でしたが、今回も学びの多いワークショップとなりました。
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