4月23日(月)、「クラフトビールの日」を記念して『THE BAYS CRAFT BEER DAY -クラフトビールの未来-』を開催しました。前半のトークセッションでは、ビアジャーナリストの藤原ヒロユキさん、ベイスターズのオリジナルビールを手がける醸造家の鈴木真也さん(横浜ベイブルーイング株式会社)と宮田輝彦さん(木内酒造合資会社)をゲストに迎え、クラフトビールの開発秘話や海外の事情を学びながら、クラフトビールの未来を考えました。後半のビアパーティーでは3種類のクラフトビールを飲み比べながら、ゲストと参加者が交流して盛り上がりました。
ビアジャーナリストの藤原さんは、野球選手などを描くイラストレーターとしても活躍されてきました。トークセッションではアメリカの野球場を訪ね歩いて来られた経験から、クラフトビールと野球の関係の深さを語りました。
例の一つとして上げたのは、MLBのコロラド・ロッキーズの本拠地「クアーズ・フィールド」。日本でも人気上昇中のクラフトビール「ブルームーン」の醸造所が球場の地下にあります。レトロなレンガ造りのライトスタンドにはバーがあり、開放的な雰囲気で野球とビールを楽しめるとのこと。ビールブランドの「クアーズ」が球場名になっていることも象徴的です。
藤原さんは、クラフトビールの本場アメリカには1960年代からその文化があることや、日本で1990年代からクラフトビールが発展してきた経緯、ビールに必要なホップの栽培が日本で広がりつつあること、エールとラガーの違いなどといった入門的な内容まで、ユーモアいっぱいにお話いただきました。
続いて、鈴木さんと宮田さんが、ご自身のクラフトビール、またベイスターズオリジナルビールの開発に携わった当事者ならではの思いを語りました。
ベイスターズエールの開発で、「野球場のビールをつくる」という夢を叶えた横浜ベイブルーイングの鈴木さん。自分の店に来た球団スタッフへの売り込みを契機に、急ピッチで「オリジナルビール」の販売の話が進んだそうです。スケジュールは相当タイトでしたが、「自分の夢だったし、逃したら一生できないと思ったから、『やります』と言ってから考えた」と、今だからこそ言える心境も。選手や監督にアンケートを取りながら完成品のイメージを膨らませてレシピを書いたり、発酵が進む間も期待と不安で眠れない夜を過ごしたりした日々を振り返りました。
木内酒造の宮田さんは、醸造家の技術とこだわりを中心に語りました。200年続く酒蔵だからこそ、日本酒用の麹や古代米の黒米などを使い、「日本を感じられるビール」を普段から意識しています。ベイスターズラガーの開発については、もろみの一部を煮沸するデコクションという糖化法を使っていることなどをお話されました。
日米のクラフトビールと野球場の違いや、各醸造家の思いとこだわりなど盛りだくさんの踏まえ、トークセッションの締めくくりには「クラフトビールの未来」について考えました。
横浜DeNAベイスターズで飲食を統括する野田が、球場周辺も含めた一帯を、野球だけでなくクラフトビールや飲食、アクティビティなどの多彩なコンテンツで盛り上げていくことを宣言。藤原さんが、「近くのバーで待ち合わせ、球場でも野球を見ながらビールを飲み、終わってからもまた飲んで帰る文化が生まれようとしているのはすごいこと。日本のクラフトビールの未来は、横浜スタジアムから」と締めくくりました。
中庭に移動して行われたビアパーティーでは、ベイスターズのオリジナルビールに加え、鈴木さんと宮田さんがご自身のブランドのクラフトビールを特別にご用意。THE BAYS 1F ブールバードカフェ「&9(アンド・ナイン)」特製のフードを片手に、飲み比べと、交流を楽しみました。
「&9」は今年3月に店舗リニューアルをおこない、10種類以上ものクラフトビールが楽しめるビアカウンターが誕生しました。ぜひお立ち寄りください!
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